児童養護施設 鹿深の家
環境を活かした取り組み
鈴鹿山脈を望む丘陵地帯に位置し、緑に囲まれ、草花が咲き、小鳥のさえずる風光明媚な自然環境の中で子ども達は生活しています。広大な敷地には、グラウンドや体育館(地域交流施設)があり、学習・スポーツ・余暇活動に取り組める設備が充実しています。




小舎制養育の推進
サービス評価委員会の開催
子ども達の生活環境改善のために、不定期に開催される委員会です。子ども達は興味のあるテーマの委員会に自主的に参加します。この取り組み自体は、平成19年から始まりました。当時は、施設内にある暗黙のルールについて明文化し、自分たちの暮らしを客観的に見つめ直してみようという趣旨のもと、「施設生活のしおり」づくりを行いました。この過程の中で、多くのルールの存在や、ルールが出来上がった背景や理由がよく分からないという事態など、多くの課題を確認することができました。
最近は、携帯電話の所持やホーム間格差(日課の違い)などについて意見交換が行われ、およそ1年の議論を経て携帯の所持が認められた事例などがあります。この委員会の取り組みを継続している中で、「大人に言ってもどうせ何も変わらない」という諦めの気持ちから、「サービス評価委員会に参画することによって何か変わるかもしれない」という少し前向きな気落ちに変わってきています。施設の相互交流
平成27年の8月から沖縄県の児童養護施設「石嶺児童園」との交流が始まりました。今年で3回目です。グラウンドにテント設置し泊まってもらったり、たこやきパーティーを開催したり、ボランティアで焼きソバを作って下さる方が現れたりと、少しずつ中身が整ってきました。
初めて本州に渡ってきたという子の「イチョウの木の本物を初めて見た。これって本当に黄色くなるんですか?」という質問がとても印象に残っています。
この3年間は先方から来てもらうだけでしたので、鹿深の家の子ども達をいつか沖縄に連れて行きたいなと考えています。
フットサル

第64回大会準優勝記念
令和4年度近畿児童福祉施設スポーツ大会
滋賀県予選 突破しました!!
8月に予定されていた近畿大会は、新型コロナウイルスの流行状況より
残念ながら中止となりました。
<過去の近畿児童福祉施設スポーツ大会における成績>
第48回(平成11年度) キックベース 第3位
第55回(平成18年度) フットサル 優勝
第56回(平成19年度) フットサル 準優勝
第57回(平成20年度) フットサル 準優勝
第58回(平成21年度) フットサル 第5位
第61回(平成24年度) フットサル 準優勝
第62回(平成25年度) フットサル 優勝
第63回(平成26年度) フットサル 優勝
第64回(平成27年度) フットサル 準優勝
第68回(平成31年度) フットサル 本選出場
人材育成の取り組み
子どもの育ちを支える人材を育成するために、職場内研修をはじめ、外部研修に積極的に職員を派遣し、さまざまな機会を提供しています。また、外部の有識者を施設に招き、ケースカンファレンスやグループワークを実施し、見立てる力や対応のバリエーションを学ぶ機会を設けています。
研修体系の一例
<職場内研修(内容)>
『この子を受け止めて。育むために』の購読会・社会的養護の基礎知識・こころとからだの安心安全プログラム(性教育)・接遇・事務処理・措置費・食育・里親・心理・記録のとり方・児童相談所の巡回指導員との面談 など
<職場外研修(主催団体)>
全国児童養護施設協議会・近畿児童養護施設協議会・滋賀県児童福祉入所施設協議会・“人間と性”教育研究協議会・小舎制養育研究会・子どもの虹情報研修センター・SBI・資生堂児童福祉海外研修・NPO STARS主催研修 など
<その他>
当施設では、毎年1回3つのグループに分けて、国内外の児童福祉施設や教育機関、企業などの訪問を行う宿泊研修に力を入れています。
Brother & Sister制度の導入
新人職員の悩みの一つに「誰に相談したら良いか分からない」というものがあります。職員の孤独感はやがて職場内の人間関係の悪化や心身の変調、さらには退職へと繋がっていく、非常にリスクの高い課題だと言えます。
そこで当施設は、新人職員一人に対し、勤続年数2~3年の職員を一名・勤続年数5年以上の中堅職員一名を配置し、新人職員の身近な相談相手として、教育係として、当制度を導入しています。
地域交流
CFRびわこ(虐待防止啓発活動を行う市民団体)とのコラボ

2016@能登川付近
CFRびわこは「Children First Run」の頭文字です。
毎年11月の児童虐待防止推進月間を前にびわ湖一周オレンジリボ ンたすきリレーを開催。主に滋賀県内で開催されるマラソン大会に参加し、走りながら、応援しながら、オレンジリボンを多くの人に知ってもらう活動や駅・商業施設などで街頭啓発を行うことで、児童虐待防止を呼びかけています。
保育士、教員、施設職員、児童福祉司など子どもに関わるものを中心に平成22年2月6にち立ち上げ。会員は約140名。
保育士、教員、施設職員、児童福祉司など子どもに関わるものを中心に平成22年2月6にち立ち上げ。会員は約140名。